精確・迅速・激烈

2027年1月までの日々

【新聞】小中学校の給食費を PTA の親が戸別訪問して集金する地獄のようなシステムが実在するらしい(福岡県柳川市)

2018年12月31日・朝日新聞朝刊20面より(西部本社版)

福岡県の柳川市の小中学校、給食費を PTA の「給食費徴収係」的な役割の保護者が戸別訪問して集めて回るシステムらしい。なんなの、その地獄。

f:id:KCYS:20181231065521j:plain

市教委によると、私立小中学25校のうち小学1校を除き、PTAが主体となって保護者が家庭を訪れて給食費を集めている。


元々は「子供が持参」だったが、1980年代ごろに「親が集金してまとめて振込」に変更したとのこと。理由としては、

「現金の持ち歩きは心配」

じゃあ、口座引き落としにしたらいいのでは、と思うが、田中勝裕・試聴機学校教育課課長曰く、

口座引き落としは未納が生じやすくなる懸念がある」

とのこと。で、親同士が集金するシステムのメリットとして、

「親同士で集めた方が未納が少ない」

というものがあるらしい。実際、ここ3年間は未納がゼロという実績がある模様。

そりゃ、世間体もあるし、子供に惨めな思いもさせたくないし、同じクラスのお友達の親御さんが集金に来れば、申し訳なさもあってさっさと払うだろうけど、それって江戸時代の連帯責任・相互監視システム「五人組」と同じことを21世紀にもなってやってるのでは。


この「未納がゼロ」にしたって、実態はどうなってるかわかったものではない。うがったものの見方をすれば、本当に金のない貧困家庭や、なんだかんだと理由をつけて払わないタチの悪い家庭、戸別訪問を躊躇ってしまうようなご職業の家庭(ヤクザとかチンピラですね)、コミュニケーションが困難な外国人家庭などの給食費を、怖いし面倒だからという理由で徴収係が立て替えて払ってしまっているケースは、本当にないんですかね。市もそれを黙認、あるいは期待してたりしてないですかね。


我が家は息子が来春から小学校に入学なのだが、まさか福岡市でも地獄の戸別訪問の集金か、と思い、福岡市のウェブサイトを確認したら、無事に「口座振替が原則」で安堵。常識的に考えて、当たり前だ。

給食費の納付は,口座振替が原則です。口座振替依頼書を金融機関に提出して登録してください。


ただでさえ PTA に対する風当たりが強くなりつつあるこのご時世に、あるいは国を挙げてキャッシュレス社会に進んでいこうという最中に、口座振替ですらなく、相互監視による社会的強制力を期待した、親同士による足を使った戸別訪問での現金集金システムを強要する柳川市というのは、地獄か。