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【読了】マブチ・日東・キーエンス - 『電子部品 営業利益率20%のビジネスモデル』村田朋博

1つ前の記事が3月24日なので、ちょうど2ヶ月ぶりのブログ更新となった。本も読んでたし、映画も観ていたし、旅にも出たし、妻も抱いていたし、子供とも遊んでいた中で、ブログの優先順位が最下層に落ちていたので、放置していた。優先順位は相変わらず低いままだが、気が向いたので、キーボードを叩く。


とりあえず、読んだ上で売るなり捨てるなりして処分する本については記録しておきたいので、『電子部品 営業利益率20%のビジネスモデル』から。

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電子部品 営業利益率20%のビジネスモデル

電子部品 営業利益率20%のビジネスモデル

目次

ハイテク産業の構造変化 3つの「びっくり」
日本のハイテク産業の概況
優れた経営者は、「競争しない経営」を考えている
ニッチ企業だけが生き残る 未来は誰にも予想できない
時代はニッチを求めている
ニッチの作り方
ニッチは変わる ウサイン・ボルトとハイテク産業
日本企業の新しいニッチ
日本企業の華麗な事例

引用

46ページ

つまり、生物は「頑ななまでに自らを限定し、無益な争いを避けている」のです。それぞれの「ニッチ」を持ち、無駄な競争をすることがありません。

61ページ

日本企業は技術差異化にこだわりすぎるきらいがあります。液晶パネルで言えば、消費者のニーズをほぼ満たした後で、「黒が綺麗」「コントラスト10%改善」と主張しても、意味はないのです。それに対してプレミアムは払ってくれません。多くの企業が陥る技術の罠です。「良い技術を開発すれば売れる」は幻想です。

68ページ

もちろん、会計であろうが製品であろうが、そこに不正があればその責任を明確にし、同じことが二度と起こらないようにしなくてはならないのは言うまでもありません。しかし、何かが起こるまではそのサービスや会社を褒めたたえていたのに、何かをきっかけに一方的に非難してしまうことは建設的とは言えません。我々がすべきは、糾弾ではなく、正確な事実認定と過ちから学ぶことなのです。

104ページ

需要が飢餓的ではない時代には、モノを演出する能力が重要になっているということです。

117ページ

占有率(すなわち業界内地位)はその企業の力です。意図的に実現することが可能です。しかし、規模は「能力+運」もしくは結果なのです。

123ページ

「外部委託できるかどうかを考えろ。委託できないものは付加価値の源泉であり、委託できるものはそうではない、ということだ」

228ページ

そして現在は、資金(歴史的低金利、過剰流動性)もモノ(中国が資本主義に組み込まれたことの結果としての低廉な労働コスト、生産機械の普及による大量生産)も情報(インターネットの普及)も溢れており、これらの価値は低下しています。それでは、足りないのは何か? これら溢れる資金・モノ・情報を演出する感性・創造性です。堺屋太一氏の言葉でいえ「知価」社会です。


最終章の「日本企業の華麗な事例」で挙げられているのは以下の3社。

  • 【6592】マブチモーター
  • 【6988】日東電工
  • 【6861】キーエンス

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