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【23/24】『為政三部書(三事忠告)』 - 『完本 中国古典の人間学 名著二十四篇に学ぶ』を1日1章ずつ読んで年内で読破

『為政三部書(三事忠告)』とは

「多算は少算に勝ち、少算は無算に勝つ」

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『三事忠告』は中国の古典籍の一つ。著者は元代の官僚・儒学者の張養浩。民衆を指導していく立場にある政治家・役人が持つべき信念・道徳が書かれた政治指南書。内容は『廟堂忠告』、『風憲忠告』、『牧民忠告』から成っており、それぞれ、内閣大臣、法務警察関係者、地方行政担当者に宛てる忠告と言う形で説かれている。


引用・感想

張養浩がこれに一つでも該当すれば、指導者として失格だと語っている項目のなかから、現在でも通用すると考えられるものを最後に挙げておこう。
一、権勢を笠に着て私腹を肥やす。
一、私利私欲に走る。
一、酒に溺れる。
一、身内に依怙贔屓する。
一、宴会、宴会で遊び回る。
一、目の色を変えて役得をむさぼる。
一、やたら普及の工事を興す。
一、本来の職務に身を入れない。
一、家人のでたらめに目をつぶる。

(484ページ)

「唐代の韓愈がうまいことを言っている。『君子は、思いも寄らぬ災難に見舞われたとき、次の方法で対処する。第一に、その災難を自分本来の生き方とはかかわりのないものと見なして拒絶する。その様は、雨水を防ぐのに堤防を築くようなもので、いささかの漏れもない。第二に、災難を運命として受け入れ、その苦しみを心の中で解消してしまう。その様は海に水が注ぎ込み、夏の日に氷が溶けるようなもので、どこにも無理がない。第三に、悠々たる心境で災難を楽しみ、文字に形象化する。その様は金石の調べがこおろぎの鳴き声を圧倒するようなもので、あくまでも毅然たる態度を失わない」

(488ページ)

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