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【8/24】『六韜・三略』 - 『完本 中国古典の人間学 名著二十四篇に学ぶ』を1日1章ずつ読んで年内で読破

『六韜・三略』とは

「およそ謀の道は周密を宝となす」

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明初に描かれた渭水での呂尚と文王の邂逅

『六韜』(りくとう)は、中国の代表的な兵法書で、武経七書の一つ。このうちの『三略』と併称される。「韜」は剣や弓などを入れる袋の意味である。一巻に「文韜」「武韜」、二巻に「龍韜」「虎韜」、三巻に「豹韜」「犬韜」の60編から成り、全編が太公望呂尚が周の文王・武王に兵学を指南する設定で構成されている。

『三略』(さんりゃく)は、中国の兵法書。「武経七書」のひとつ。『黄石公記』『黄石公三略』とも称される。上略、中略、下略の3つで構成され、そのため「三略」という。太公望が書き、神仙の黄石公が選録したとされる。


引用・感想

ちなみに、受験参考書のことを「虎の巻」などと言うが、これは『六韜』の中の「虎韜」篇から出たものだと言われている。

(153ページ)

へえへえへえ。

ちなみに、柔道でよく使われる「柔よく剛を制す」という言葉は、この『三略』から出てきたものだ。

(153ページ)

へえへえへえ。

太公望は、決断に失敗するケースとして、次の三つの場合を挙げている。
第一は、「善を見れども怠る」、つまり立派な意見だと知りながら、怠け心を起こして実行しようとしないケースである。
第二は、「時至れども疑う」。ぐずぐずためらって、せっかくのチャンスを逃してしまう、といったケースである。
第三は、「非を知れども処る」である。いけないと知りながら、誤りをいっこうに改めようとしないことだ。

(158ページ)

耳が痛すぎる。

さらに『六韜』は、登用してはならない人間として、具体的に、次のような七つのタイプを挙げている。
一、知恵もなく謀もないくせに、やたら勇ましいことを口にする人間。
二、評判倒れで実力がなく、くるくる意見を変え、自分の進退ばかり気にしている人間。
三、ことさらに無欲を装っているが、実は名誉や利益ばかり求めている人間。
四、教養をひけらかし、自分は何もしないで人を批判してばかりいる人間。
五、確固とした見識がなく、やたら周囲と調子を合わせて、目先の利益ばかり追っている人間。
六、趣味や楽しみに溺れて、与えられた職責をおろそかにしている人間。
七、怪しげな占いや宗教の類にうつつを抜かしている人間。

(161ページ)

これを読みながら、自分の身の回りの人をあれこれ思い浮かべてはいけない。一から七まで、自分がそうではないか、そうなりつつはないかを、省みなければならない。

リンク

完本 中国古典の人間学―名著二十四篇に学ぶ

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全訳 六韜・三略の兵法

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