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【16/24】『老子』 - 『完本 中国古典の人間学 名著二十四篇に学ぶ』を1日1章ずつ読んで年内で読破

『老子』とは

「足るを知れば辱められず」

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老子(ろうし)は、中国春秋時代における哲学者である。諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎とするものであり、また、後に生まれた道教は彼を始祖に置く。「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられている。書物『老子』(またの名を『老子道徳経』)を書いたとされるがその履歴については不明な部分が多く、実在が疑問視されたり、生きた時代について激しい議論が行われたりする。道教のほとんどの宗派にて老子は神格として崇拝され、三清の一人である太上老君の神名を持つ。


引用・感想

いわば儒教は天下国家を治めるエリートの思想であるのに対し、道教は現実に密着した庶民の思想としてあった。また、儒教はかくあるべしと理想を説いた表の道徳であるとすれば、道教は生活を支える裏の道徳と言ってよいかもしれない。

(332ページ)

「天下推すことを楽しみて厭わず」。周恩来という人も、まさにそのような『老子』型指導者の典型であった。

(338ページ)

知日派のある中国人が、我われ日本人にこんな苦言を呈している。
「日本人にいちばん欠けているのは節度です。物事の”ホド”ということを知らない。集中豪雨のように輸出が増えたら、相手はたまったものではない。だいたい、飲みすぎてゲロゲロやったり、二日酔いになったりするのがよい例で、酒は明日だって飲めるのに、なぜ我慢できないのか。日本人は、過ぎるか、かたよるか、無理したがるか、必ずこの三つのどれかです。

(338ページ)

輸出のくだりに関しては今の中国に言われる筋合いはないが、それ以外は完全に同意。我々日本人は、超短期に生きている。もっと言えば、我々日本人は、明日を信じていない。もう一丁、日本人論。

また、ある中国人は、イギリス人と日本人を比較しながら、次のようにも言った。
「イギリス人には大きな美点がある。可能な限り自分の利己主義を他人の利己主義と衝突させないように努力する。ところが日本人の場合、自分が何かを手に入れる喜びとは、自分自身が何かを手に入れることではなく、他人にそれを手に入れなくするということだ」

(338ページ)
貧乏臭い国民性ですね。

リンク

完本 中国古典の人間学―名著二十四篇に学ぶ

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老子 (岩波文庫)

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